育毛についての基礎知識編

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知ってナットク!
医師が教える毛髪基礎知識・前編

髪の健康とケアについて、毛髪研究のスペシャリストが語る

しっかりケアをしたいけれど、一体どうすれば・・・?

男性でも、女性でも、抜け毛や薄毛はやはり気になるもの。
そんなお悩みに、肌と髪のスペシャリスト・倉田荘太郎先生がアドバイス。
髪の健康とケアをもう一度見直して、充実したヘアライフを送りましょう。

髪にも寿命がある!

髪にも寿命がある!
(図1)

 まずは髪の基本知識として、毛周期(ヘアサイクル)のお話をしておきましょう。
 日本人の場合、頭の毛髪だけでも10万本〜20万本あるといわれています。そして、その1本1本が、図1赤線のように「生まれる→抜ける」というサイクルを繰り返しているのです。ただし、赤線は健康的な髪の毛周期です。抜け毛や薄毛が気になる方の場合、毛周期に違いが出てきます。
 男性型脱毛症の方の場合、青線のように成長期が健康な髪よりも短くなります。そのため、髪は太くなる前に抜けることになり、うぷ毛の髪が増えてきます。しかも退行期、休止期の長さは健康な髪と変わらないので、退行期、休止期の髪の占める割合が大きくなり、抜け毛が多く、全体の本数も減るのです。
 ちなみに、男性型脱毛症のように、毛根部を包んでいる「毛包」が小さくなる原因については、医学的にも究明されて、治療の研究も進んでいます。髪は毛根が残っていれば再生の可能性が高くなります。状態をそのまま放置せす、適切なケアで進行させないことも重要といえるでしょう。

生活の乱れが髪に出る!

生活の乱れが髪に出る!

 さて、男性型脱毛症のしくみは解明されてきたものの、その発症には、様々な原因因子が複合的に組み合わされていると考えられています。女性の抜け毛や薄毛についても原因は個々に異なり、一概に何が原因とお話するのは非常に難しいことです。
 しかし、髪も身体の一部ですから、人の健康によくないものが髪によいはずはありませんよね。
 女性はよくおわかりと思いますが、生活が不規則になると、肌が荒れたり、吹き出物ができたりするものです。肌のベースはタンパク質でできていて、およそ4週間の周期で新しいものに入れ替わっています。これは髪も同じです。
髪の主成分もケラチンというタンパク質で、一定の周期(ヘアサイクル)で作られ続けているのですから、身体の再生能力がとても重要になるわけです。
 暴飲暴食をしたり、寝不定だったり、ストレスを抱えていたりすれば影響を受けやすいと考えられます。
 あなたの生活習慣をもう一度点検してみてください。髪の健康のためにも、規則正しい生活を心がけるのはよいことだと思います。

間違えたヘアケアは髪を弱くする

 私は人からよく聞かれるのが、洗髪の回数や時間についてです。1日に何回も洗髪をする方もいるようですが、実際は、質の良いシャンプーやリンスを使い、1日1回洗えば十分だと思います。
 髪や頭皮をきれいにすることは必要ですが、皮脂には髪や頭皮を守る役割もあるのです。洗髪の目的は、皮脂をすべて取り除くことではなく、頭皮を清潔に保ち、育毛剤の入りやすい環境を整えることだと考えましょう。このとき、自分の髪に合ったヘアケア製品を使うことも大切です。選ぶ際には、ます、自分の髪の状態を知り、その製品が自分に合ったものかどうかを確認してから購入するようにしましょう。

メディカルアドバイザー 倉田 荘太郎先生

1983年愛媛大学医学部卒業。
大阪大学医学部付属病院皮膚科形成外科、大分医科大学皮膚科形成外科、米ウィスコンシン大学霊長類研究所を経た後、1999年に大分県別府市にてくらた医院を開業。

倉田 荘太郎先生