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医療用ウィッグで前向きな気持ちに

(40代 女性)

抗がん剤や放射線治療などの副作用による脱毛は、きっと女性にとって辛いものでしょう。しかし、病気を克服するためにどうしても避けられないものであるなら、少しでも前向きに明るく過ごした方が治療の効果もアップするのではないでしょうか?そこで、医療ウィッグを実際に使った人の声をご紹介します。

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※写真はイメージです。

鏡を見るのが怖くなかった

通院でがん治療を行っていました。治療に入ったら脱毛すると聞かされ、ウィッグを用意するように病院から言われたので、治療に入る前に自分で納得できるウィッグを準備しました。

元々の髪型に近い物があったので、脱毛が始まる前からつけていましたが、とても自然で全然違和感がありませんでした。と言うよりも、むしろおしゃれをしている気分になったくらいです。

治療が始まったら思っていた以上にごっそりと髪の毛が抜けてショックでしたが、鏡を見る時はウィッグをつけるようにしていたので、何とか落ち込まずに乗り越えられました。周りの人に知られたくない気持ちで用意したウィッグでしたが、自分が脱毛した姿を見ずに過ごせたのが一番良かったかもしれません。

前向きに過ごせたのはウィッグのおかげ

脱毛がひどくて、一時期はほとんど髪の毛が無い状態になったのに、このまま生えて来なくてもこのウィッグがあるからいいか…なんて思えるほど、私にとってウィッグの存在はとても大きかったです。

 抗がん剤治療は、受けている最中の気持ち悪さ以上に受けた後のだるさとびっくりするくらいの抜け毛の方が辛かったです。だから、ウィッグが無かったらもっと自暴自棄になっていたかもしれません。

自然に見える医療用ウィッグに出会えたおかげで、つけていることもそれほど意識せずに済んだし、元々のヘアスタイルよりもきれいにまとまっていたので、通院するときにきちんとおしゃれをして行こうという気持ちにもなれました。暗い気持ちにならずに治療に打ち込めたのもウィッグのおかげだと思っています。

友だちのお見舞いを素直に喜べた

医療用ウィッグは、実際に使ってみるまで本当の必要性がわからないものかもしれません。私も作りに行くまで、もっと違和感のあるものだと思っていました。だから、抗がん剤治療を受けても脱毛していることがわかっている友だちにははげた姿を見せた方が自然なんじゃないかと最初は思っていたくらいです。

 でも、ウィッグを作りに行ってみて、その考えは間違いだと気が付きました。医療用ウィッグは私が思っていたようなかつらとは違い、合成繊維が使われていても普通の髪と大差なく、自然な感じに見えます。結局近くで見られても違和感がない事がわかり、治療が始まる前からつけることにしたのですが、つけておいて正解でした。

脱毛後は自分で見てもかなり引くような姿になったので、もし無かったらせっかくお見舞いに来てくれた友だちにも姿を見せられず追い返していたかもしれません。素直にお見舞いを喜べたのはウィッグがあったからだと思います。